私たちが目指す社会・活動への想い

法人設立にあたって

■百聞百見は一験にしかず

 「百聞は一見にしかず」という有名なことわざがありますが、松下電器産業(現:パナソニック)創業者の松下幸之助の著書の中にはこんな言葉があります。


塩の辛さといったものは、いくら頭で考えたり、目で見たりしてもわかるものではないでしょう。まず、自分でひと口なめてみる。頭で考えるのではなく、みずから味わってみてはじめて塩というものがわかる。そのように体験を通してはじめてものの本質をつかみ、理解することができるという場合が、世の中には少なくありません。

 

いわば”百聞百見は一験にしかず”ということも、ある場合には言えると思うのです。

出典:松下幸之助・著『松下幸之助 成功の金言365』p,116


 現代はネットで調べれば、知りたい情報や見たいものが即座に手に入る時代です。見たり聞いたりすることももちろん大切ですが、それ以上に自らの五感をフル活用し、一度「経験」することはその後の人生においても大きな財産になるものと考えています。
 
 特に子どもや学生など若い世代にとっては、様々な経験の有る無しによって、その後の人生に大きな影響を与えるケースが少なくありません。将来なりたい職業や夢は、何かきっかけがあって初めてなりたいと思えるものです。

 私たちは子どもや若者たちの夢そのものを作ることはできません。しかし、普段の生活では得られないような経験の場、機会を提供することで、その夢や選択肢のきっかけを作ってもらえるものと考えています。

 

■自分と同じ思いをして欲しくない

 教育格差、非正規雇用の増加、新卒一括採用重視といった社会構造・問題を抱える現代の日本においては、10代後半~20代前半は、その後の人生を左右すると言っても過言ではないくらい、大きな分岐点と言えるのではないでしょうか。

 

 恥ずかしいことに、私自身は夢ややりたいことをあまり深く考えないまま社会に出てしまいました。 おかげさまで多くのご縁や機会にも恵まれ、歩んできた道を悔いたことはありませんが、その時々の分岐点の重要性については、社会に出てからようやく気付かされたと思っています。そんな自分が「高校生や大学生の時にあったら良かったな」「同じ思いをして欲しくない」と思った経験から、この団体を立ち上げました。  


 もちろん、こうした活動は私たちだけの力では成り立ちません。広く皆さんの力を借りつつ、30年後、40年後の未来を担う若い世代にとって有意義な活動となるよう、力を尽くしていきたいと思います。

 

NPO法人Curiosity

代表 小川 智康

私たちが目指す社会

ビジョン(目指す社会)

子どもや若者が多くの夢や希望を持ち、積極的に挑戦できる社会を目指します。

ミッション(果たす役割)

様々な体験活動を通し、多様な価値観に触れるリアルな機会を提供します。

大切にしていること・問題意識

■やってみなくちゃ、わからない

現代の若者はあふれる情報の中で生きています。情報があふれる現代だからこそ、自らの体を使って得た知識や経験がその後の人生において重要な意味を持ってくるものと考えています。


直接見て、聞いて、触れて、考える。そして、失敗を恐れず、小さなことでもまず一度チャレンジしてみる。その試行錯誤の過程で得られた経験には、ネットで拾った情報とは違い、大きな価値があります。

 

五感を使って得た経験こそ、これから生き抜く術を身につけていく若者にとって、大きな武器になると考えています。


■岐路に至るまでに視野を広げる

現在の高校のカリキュラムでは、おおよそ2年生で就職または進学、さらには文系・理系あるいは専門学校などといったように、そのタイミングで進路を選択するケースがほとんどです。大学生でも同様に、就職活動が本格的に始まる3年生頃になって、目指す業界や就職先等を絞り込んでいきます。


私たちは、この「岐路」に立つまでに視野を広げること、経験を増やすことが今まで以上に必要であると考えます。


例えば、かつては親や親戚、地域の商店、工場、職人さんなど、働く人の背中を近くで見て育ってきた子供が少なくありませんでした。しかし、現在では核家族化や自営業者の減少などによって、働く人や職業の存在、社会が遠く、具体的にイメージしにくい存在になりつつあります。

 

懸命に働く人の姿を目の当たりにしたり、起業体験やボランティアをはじめとする様々な社会体験を早い段階で経験することは、かけがえのない経験、刺激となり、大きく視野を広げる機会となります。

 

■キャリアは教室で学べない

近年では文部科学省を中心に学校でのキャリア教育が推進されています。しかしながら現在のカリキュラムでは、ともすれば会社や組織で働く人の目線で、『これが今後仕事をする上で役に立つのだからやっておくべき』という決められた枠にはめがちです。


もとより、従来に比べ「キャリア」に対する考え方、定義も人によって大きく異なってきているのではないでしょうか。付け加えれば、それぞれの考える成功・満足、幸せといった価値観・尺度も非常に多様な時代になってきました。


大切なことは、早い段階で今の自分と将来について考え、向き合う機会を増やすことです。

 

学校の外の社会に出て、自らが主体的に行動し、試行錯誤する過程こそ、本当の意味でキャリアを身に付けられる機会になるものと考えます。

法人名について

「Curiosity」とは英語で好奇心という意味です。

 「百聞百見は一験にしかず」の精神の元に、子どもから大人まで誰もが持つ好奇心を引き出し、新たな気づきを楽しみながら経験する機会を提供していきます。